新郎新婦乗せた馬車、14キロの道のり進む 羽後町で「花嫁道中」

 秋田県羽後町の冬の恒例イベント「ゆきとぴあ七曲」が31日、町内で行われた。昔ながらの嫁入りを再現するメイン行事「花嫁道中」では、和装姿の新郎新婦を乗せた馬車がおよそ14キロの道のりを進み、町民らから祝福を受けた。

 行事の主役を務めたのは、昨年8月に結婚した同町新町出身の会社員仙道善さん(23)と、秋田市出身で看護師の妻万維さん(25)。昨年テレビで花嫁道中の様子を見た万維さんが地域の伝統文化に感動し、夫婦で参加を決めたという。

 同町西馬音内の道の駅うごで行われたオープニングセレモニーの後、馬引きや長持ち担ぎを担う人たちと午後1時20分ごろ出発。一行は三輪地区の元稲田(げんどうだ)神社(通称・あぐりこ神社)でお参りしたほか、西馬音内地区のかがり火広場では集まった多くの町民らに幸せのお裾分けとして紅白餅をまいた。

 夕方には難所の七曲峠へ向かい、沿道にろうそくの明かりがともる幻想的な雰囲気の中でゆっくりと進んだ。およそ6時間かけて到着した終点の田代地区の旧長谷山邸では、良縁祈願祭や鏡開きが行われ、フィナーレでは花火が打ち上げられた。

 幼い頃から花嫁道中を見てきたという善さんは「皆さんに祝ってもらい、とても素晴らしい1日になった」、万維さんは「楽しみながら参加することができ、地域の皆さんに感謝している」と話した。

 ゆきとぴあ七曲は、町民有志でつくる実行委員会の主催。雪を活用して町の活性化を図ろうと1986年から開催している。

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