「踊る。秋田」秋田市で31日開幕 計16作品披露、国内外アーティスト集結

 国際舞台芸術祭「踊る。秋田」Vol.10のメインフェスティバルが31日~来月8日の計5日間、秋田市卸町のアートボックス卸町で開かれる。同市の一般社団法人PALの主催。新進気鋭の劇団による公演と、世界トップの振付師らが制作したコンテンポラリーダンス15作品の計16作品を届ける。

 現代舞踊の草分けとされる石井漠(ばく)(三種町出身、1886~1962年)、暗黒舞踏を確立した土方巽(ひじかたたつみ)(秋田市出身、28~86年)を育んだ本県を「舞踊・舞踏の聖地」として国内外にアピールしようと、2015年にダンスフェスティバルとしてスタート。10周年を迎えた今回から演劇を加え、通年開催とした。

 31日と2月1日は劇作家本橋龍を中心にした都内の注目若手ユニット「ウンゲツィーファ」の「8h(エイチ)のメビウス」を上演する。昨年の劇作家協会新人戯曲賞の最終候補作。今回は台本に手を加えた「深化版」として、役者8人が若い世代の苦しさや心の空洞をリアルに演じる。

 6~8の3日間は海外9作品と公募で選ばれた国内5作品、ソ・ジョンビン(韓国)と井田亜彩実(東京)が本県滞在を通じて生み出す新作が集結。各日5作品を届ける。

 6日は、ラオス生まれのオレ・カムンチャラ(フランス)によるヒップホップと古典舞踊を組み合わせた作品、「黒人の視点から文化を理解する」というテーマを掲げて活動するクワメ・アサフォ・アジェイ(英国)が自身の父と妹の対立から着想し、家族や宗教、文化を探求するセリフ劇風の「Family Hour」が見どころ。

 7日は、自らを模した人形を操って自分自身と対話するトーマス・ヌーン(スペイン)の作品、「女性であること」「縛り」などを力強い群舞で表現するパク・スヨル(韓国)の「Glass woman」に注目。8日は、武道とダンスの融合を目指すダンサーの作品や日本人らしい動き、リズムが特徴的な踊りなどが披露され、女性ダンサー2人による新作がトリを飾る。

 アジア最大級の劇場「衛武営国家芸術文化センター」(台湾)元プロデューサーで、「踊る。秋田」統括マネジャーのチン・イーチュンさん(43)は「海外の振付師やダンサーから『行きたい』と注目されているフェスティバル。眼前のパフォーマンスを肌で感じることでダンスの魅力が伝わるはず。世界的な表現者たちのメッセージを、アートボックスという素晴らしい空間で受け取ってほしい」と話す。

 定員99人。開演は1日と8日は午後3時、それ以外は午後7時。一般前売り3千円(当日3500円)、高校生以下無料(要予約)。PAL一般会員は2500円。6~8日の通し券7500円、全公演通し券1万円。チケットはさきがけニュースカフェとココラボラトリーで販売。予約と公演に関する問い合わせはPALの公式サイトかTEL018・874・9037

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