色彩柔らか 森の動物 花巻で「いわむらかずお展」

会場では絵本の一場面をパネルや原画で紹介。作家のアトリエや美術館の紹介もある=花巻市、萬鉄五郎記念美術館
 絵本作家のいわむらかずおさんの作品を集めた「いわむらかずおの絵本の世界 いわむらかずお展」は花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館で開かれている。県内初開催。森に暮らす生きものたちを子どもの目線で色彩豊かに描いた作品群が来場者を魅了している。

 会場では19作品の挿絵に使われた原画をメインに計128点を展示。人気絵本「14ひきのシリーズ」などの柔らかく精密な色合いや移り変わる動物たちの表情を間近に楽しめる。児童書の挿絵には物語の引用付きで、作品を知らない人でも独特の世界観に引き込まれてしまいそうだ。

 通常より低位置に配された作品、手すり下に隠されたおもちゃや変身コーナーなど小さな子どもも楽しめる仕掛けでいっぱい。子ども2人と訪れた奥州市江刺稲瀬の主婦、松坂真歩さん(30)は「絵の雰囲気が好きでシリーズを集めている。子どもにも絵本になる前のきれいな絵を見せられてうれしい」と夢中で見入っていた。

 いわむらさんは1939年生まれ。東京芸大卒業後、幼児番組制作を経て70年に作家デビュー。東京都から栃木県に移住し、自然の中で家族との暮らしを大切に絵本を描き続けてきた。野ねずみ家族の四季折々の営みを描いた「14ひきのシリーズ」などは国内外を問わず多くのファンに愛されている。

 9月23日まで。午前8時半から午後5時(入館同4時半まで)。8月13日を除く月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般700円、高校・学生400円、小・中学生300円。

 今月21日午後2時から東和総合福祉センターでいわむらさんによるおはなし会とサイン会もある。入場無料。問い合わせは同館(0198・42・4402)へ。

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