ミニチュア生活用具で昔の手仕事知って 雫石・語りっこの会

昔の生活用具の名前と用途を説明する(左から)高橋トミさん、吉田金さん
 民話を語り継ぐ雫石・語りっこの会(西山甲士良(こうじろう)会長)は、岩手県雫石町南畑のコテージむら管理センターで、昔ながらの生活用具のミニチュアを展示している。明治から昭和にかけて地元農家で使われていたわら細工を再現したもので、メンバーが親族から譲り受けた。全てが手仕事だった時代の苦労と生活の知恵を現代の子どもたちに知ってほしいと、伝承活動に取り組んでいる。

 作品は31点。それぞれ10~25センチ程度で、干し草で作られたとみられる。2024年12月上旬、同センターに有志が集まり、語り部の高橋トミさん(94)と吉田金さん(91)に用具の名前や使い道を尋ねた。

 体がすっぽりと入る洋服のようなものは「ケラ」。田畑作業の雨具として使われた。ミニチュアでは赤や黒の糸も編み込まれ、高橋さんは「娘が嫁に行くときには、こうやってきれいな色でおしゃれに編み込んで持たせてやったんだ」と語る。丸いおけのような形の入れ物は「エジコ」。多くの幼子を抱えて農作業をするのが当たり前だった当時、安全を確保するため子どもを入れていた。

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