弘前で9月から魯山人の特別企画展

企画展で再現される北大路魯山人の茶室「夢境庵」(弘前市立博物館提供)

 青森県弘前市の弘前市立博物館で9月28日から芸術家・北大路魯山人(1883~1959年)の特別企画展「魯山人の宇宙~魂を刳(えぐ)る美が欲しい~」が始まる。笠間日動美術館(茨城県)のコレクションから磁器や陶器など約100点を公開する。

 魯山人は陶芸や書、絵画など幅広い分野で斬新で個性的な作品を生みだした。特に陶芸では料理と器の総合的な演出を目指した。企画展では魯山人の感性と精神世界を浮き彫りにし、芸術世界を紹介する。鉢や皿をはじめ、墨書や水彩画なども展示。魯山人の愛用のテーブルや、茶室「夢境庵」(幅2.9メートル、奥行き3.6メートル、高さ2.6メートル)の再現も展示する。

 26日、弘前市や東奥日報社、弘前市文化団体協議会、アップルウェーブ、弘前観光コンベンション協会が弘前市民会館で会議を開き実行委員会を設立、事業計画などを決めた。委員長には市教育委員会の吉田健教育長が就いた。

 会期は11月24日までで、期間中は無休。観覧料は一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円。65歳以上の市民などは無料。

陶芸などで斬新な作品を生んだ北大路魯山人=1955年撮影(弘前市立博物館提供)

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