「鯵ケ沢の地震と津波」パネル展

「歴史にみる鯵ケ沢の地震と津波」をテーマにしたパネル展

 青森県鯵ケ沢町は、同町の日本海拠点館1階で「歴史にみる鯵ケ沢の地震と津波」をテーマに7月7日まで=月・火曜は休館=パネル展を開いている。町は6月27日に同テーマで町教育委員会の中田書矢総括学芸員による研修会(講演会)、同29日には最大クラスの地震・津波を想定した避難訓練も予定しており、防災・減災意識の向上を図る。

 パネル展は1983年の日本海中部地震のほか、2011年の東日本大震災の際の町の様子を捉えた写真のほか、弘前市立博物館の小田桐睦弥学芸員の研究成果を交え、江戸時代の寛保津波(1741年)、明和津軽地震(1766年)、寛政西津軽地震(1793年)がもたらした地震・津波被害の痕跡を約60点のパネルで解説する。

 約40年前の日本海中部地震は、日本海側に津波はないという“常識”を覆した地震とされるが、史料や石碑の記述をひもとくと、江戸時代の日本海側は数多くの地震・津波災害に見舞われていたことが分かる。

 町の避難訓練に先立ち、パネル展や研修会を行うのは初の試み。町総務課危機管理班の吉田康班長は「できるだけ多くの人に訓練に参加してもらい、日頃からの防災意識向上につなげたい」と話している。

 中田総括学芸員による研修会は27日午後6時から拠点館1階で。入場無料。避難訓練参加の有無にかかわらず、町内外の人が自由に聴講できる。

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