成田さん(左から2人目)の指導を受けながら、清水森ナンバと黒ニンニクを使って調理に励む生徒たち

 青森県弘前市の弘前実業高校家庭科学科3年生3人が、県産黒ニンニクと津軽在来トウガラシ・清水森ナンバを使ったチョコレート焼き菓子、ブラウニーを考案した。黒ニンニクの濃厚な甘みと、清水森ナンバの爽やかな辛さが感じられるお菓子で、その名も「KUROウニー」。21日から市内などで販売する。

 考案したのは小枝瑚都(こと)さん、金崎好花(このか)さん、工藤美結(みゆう)さん。同市の洋菓子工房ノエル店主の成田勇さん(72)と、在来津軽清水森ナンバブランド確立研究会が開発に協力した。

 「青森の特産品を広める」をテーマに、課題研究で取り組んだ3人。同校卒業生が開発した、清水森ナンバを使ったガトーショコラ「なんばがとー」に続く商品化第2弾として、若者の知名度が低いと感じていた黒ニンニクを取り入れたお菓子作りに挑戦した。

 黒ニンニクを押し出そうと、ホワイトチョコレートを使ったガトーを目指したが、仕上がりに苦戦。成田さんの助言を受けながら試行錯誤し、ブラウニーとして商品の形になった。

 20日、3人はノエルの作業場で調理に取り組んだ。生地にナンバの粉末を混ぜ合わせた後、刻んだ黒ニンニクを上にトッピング。実際に食べてみると、黒ニンニクのドライフルーツのような甘み、ブラウニーのおいしさを味わった後、最後にナンバの風味が感じられる3段階の仕上がりだ。

 小枝さんは「私自身、黒ニンニクはこれまで食べたことがなかった。改良を重ねて、イメージ通りの商品が完成した。青森はリンゴだけでないと多くの人に知ってほしい」と話した。

 販売場所はノエル、津軽藩ねぷた村など。1個税込み270円。

清水森ナンバと黒ニンニクを使った「クロウニー」

焼き上がった「KUROウニー」を披露する(左から)工藤さん、金崎さん、小枝さん


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