焼かずに作るから栄養豊富「ロースイーツ」 遠野に工房オープン

「ロースイーツを知ってもらいたい」。9日に専門工房「天使のはしご」をオープンする白金敏弘さん(左)、直子さん夫婦=6日、遠野市上組町
 生のフルーツやナッツなどを使い、焼かずに作る菓子「ロースイーツ」。岩手県遠野市上組町の白金敏弘さん(64)、直子さん(55)夫婦は9日、その専門工房「天使のはしご」を同町にオープンする。日頃から食事制限が欠かせない家族のため、同じような境遇の人たちのため、開業を決意した。栄養や酵素を多く摂取でき血糖値の急上昇を抑えられるなど、体に優しい菓子の存在を県内に知らせる。

 フードプロセッサーでクルミやナッツを砕く音が響く。敏弘さんの実家のキッチンを改装した工房で、直子さんが食材を型に押し込み手早く成形。タルトは十分な甘さが感じられ、満足感が得られる一品に仕上がった。

 ロー(raw)は自然の生の食材を指す。ロースイーツは欧米で提唱された「ローフード」という、食材を生で食べる食事法の考え方に基づいて作られる菓子。食物の酵素、ビタミン、ミネラルを壊さないよう全て48度以下の加熱で調理するのが特徴だ。

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