漫画家・やくみつるさん収集、珍品100点紹介 まんが美術館

世界各国で入手したトイレットペーパーを紹介するやくみつるさん
 時代を風刺する作風で知られる漫画家やくみつるさん(64)が執筆した旅行記「やくみつるのエキセントリック・ジャーニー」(帝国書院)に収録するイラストや品物を集めた展覧会が27日、横手市増田まんが美術館で始まる。26日は関係者向けの内覧会が行われ、やくさんが見どころを紹介した。会期は3月24日まで。

 やくさんは30歳ごろから現在までに100を超える世界の国々を訪れ、現地の土産品を大量に収集してきた。同著では各国での印象深い体験を文章やイラストで紹介し、収集品の写真を多数掲載している。

 会場では同著の内容に沿い、やくさんが世界各国で収集した品物の実物100点以上を展示。鮮やかな装飾を施した面や木彫りの人形から、ナイル川で採取した水入りの瓶、各国のトイレットペーパーなどユニークなコレクションが並ぶ。同著に描き下ろしたイラストのほか、「がんばれエガワ君」「やくみつるの秘境漫遊記」などの直筆原稿約50点も見ることができる。

 展覧会は、やくさんが2020年に全原画約2万6千点を横手市へ寄贈したのを記念して企画された。両親が鹿角市出身のやくさんは「自分は東京出身だが秋田に帰属意識があり、原稿を引き取っていただいたのもご縁を感じる。(展覧会には)私が集めたたわいもない物がいっぱい並んでいるが、気楽に旅行気分で楽しんでほしい」と話した。

 一般・大学生千円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。未就学児無料。午前10時~午後6時(最終入場5時半)。会期中の2月20日、3月19日は休館。

 2月18日には、やくさんの参加するトークイベントとサイン会を開催。参加費4千円(展覧会入場料、書籍代込み)で、定員50人。申し込みはまんが美術館の通信販売サイトから。

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