「東北エモーション」関係者ら運行10年祝う

八戸駅ホームで出発合図をする吉田駅長(右)と佐々木さん(中)ら=14日

 青森県八戸市と岩手県久慈市の海岸沿いを結ぶJR八戸線を走るレストラン列車「東北エモーション」が運行開始から10年を迎え、JR東日本盛岡支社は「鉄道の日」の14日、八戸駅で記念セレモニーを開いた。

 久慈行き列車の出発前、八戸駅東西自由通路で式典を行い、同支社地域共創部の渡邉佳隆部長は「コロナ禍から4年となり、苦しい運行状況だったこともあったが、地域に支えられ10周年を迎えたことは本当に感謝」と謝意を表した。

 八戸市の洋菓子店「アルパジョン」の松坂和治社長は式典で、八戸線を走行する同列車のジオラマ風ケーキを披露。同市のバー「洋酒喫茶プリンス」の佐々木良藏マスターが、同列車をイメージしたカクテルを振る舞い、関係者が乾杯して10周年を祝った。

 午前11時過ぎ、吉田正樹駅長らの合図とともに、乗客約40人を乗せた3両編成の列車は1番線ホームを出発。ホーム上では関係者が手や旗を振って見送った。

 東北エモーションは東日本大震災から約2年半後の2013年10月に運行を始めた。土日を中心に八戸-久慈間を1日1往復する。車内では人気シェフによる東北の食材を使ったランチやデザートが味わえる。10年間で延べ約9万人が乗車した。

アルパジョンが作った10周年記念ケーキ

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