人形ねぷた団体も祭り熱く/五所川原立佞武多

三振り會の今年のねぷた「決斗 巌流島」と木村代表(手前右)=5日

 市街地運行25周年を迎えた青森県五所川原市の五所川原立佞武多(たちねぷた)。高さ20メートル超の大型立佞武多に注目が集まるが、人形ねぷた運行団体の情熱なくして祭りは成り立たない。今年の参加団体の中で最も歴史の古い「三振(さんふ)り會」の木村方樹(まさき)代表(61)は「確かに立佞武多が祭りの目玉。でも、われわれも毎年命懸けで作っている。長い冬を耐えて、夏の5日間に全てをぶつける。この津軽魂をずっと引き継いでいきたい」と熱く語る。

 同団体は40年以上前に結成。団体名の「三振り」は「えふり(みえっぱり)、あるふり、おべだふり(知ったかぶり)」とされる津軽の人の気質を表した言葉から取った。

 現在約50人が所属。これまで、三振り會から巣立って他の運行団体を立ち上げた人も多いという。

 木村さんは3代目の代表。「三度の飯より、かかあ(妻)よりねぷたが好き。五所川原一のねぷたばか」と自称し、1996年の約80年ぶりの立佞武多復活プロジェクトにも尽力した。

 今年の作業は5月上旬のねぷた小屋の組み立てから始まった。かつては木村さんが制作を担ったが、今は市内で美容室を営む菊地隆次さん(57)が中心。連日、作業は日付が変わるまで続いた。

 目を凝らさないと分からないぐらい、細やかな模様までこだわるのが同団体のねぷたの特長。小さな点を塗りつぶすか、塗りつぶさないかで仲間内で口論になる夜もあった。

 コロナ禍の反動か、今年は予想以上の協賛が集まった。「本当にありがたい。毎年運行が続けられるのは地域や応援してくれる企業のおかげ」と感謝する木村さん。5日の運行後、「観光客に喜んでもらうだけではなく、祭りに思いを全力でぶつける地元の『津軽魂』みたいなものを、これからも大切にしていきたい」と語った。

五所川原市

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