特大記念スタンプ 観光客に人気/弘前

台紙に押したスタンプ。左下は官製はがき

 青森県弘前市一番町の坂の途中にある老舗はんこ店「三照堂」一番町店の店先にある「特大記念スタンプ」が、今年も弘前ねぷたまつりを楽しみに訪れた大勢の観光客の人気を集めている。

 「こんなに大きいスタンプは見たことがない」。2日、宮城県から訪れた青山友代さん(65)は両手で直径26センチ、重さ1キロほどのスタンプを持ち上げ、全体重をかけて押していた。真っ赤で勇壮なねぷた絵が紙の上に現れると、隣にいた母絹江さん(88)と一緒に「おお~」と歓声を上げた。

 「世界一大きい!!」とうたったスタンプは4代目社長の木村忠資さん(86)が発案し、1988年に第1号が誕生した。以前から観光記念のゴム印を店頭に置いていたが、87年に樹脂を使った印鑑製造機を導入したことで、大きなスタンプを作ることができるようになった。

 木村さんは「観光の目玉である弘前公園と土手町を結ぶ一番町に店を構える者として、観光客に喜んでもらいたかった」という。

 スタンプは弘前藩祖・津軽為信の銅像のバックに、最勝院と岩木山がたたずむ光景など4種類がある。

 5代目社長公昭さん(50)の妻で、一番町店で働く和子さん(51)は「菊と紅葉まつりに向けて新しいデザインを考えている。スタンプを押して弘前観光の思い出にしてほしい」と話した。

スタンプを力いっぱい台紙に押しつける青山さん

弘前市

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