春を呼ぶ伝統行事 南部地方えんぶり開幕


 南部地方えんぶりが11日、青森県南部町を会場に2日間の日程で3年ぶりに開幕した。県南地方に春を呼ぶ伝統行事。名川中学校を含む町内六つのえんぶり組とゲスト参加の大久保えんぶり組(八戸市)が“晴れ舞台”でダイナミックな摺(す)りや祝福芸を披露、笛、太鼓の音を威勢よく響かせた。

 南部地方えんぶり保存振興会(滝田勉会長)主催。前夜からの雪が積もった剣吉諏訪神社で早朝、神事を行い、地元・剣吉えんぶり組が勇壮な舞を奉納した後、剣吉駅近くの商店街で行列や一斉摺りを実施。太夫たちは烏帽子(えぼし)を激しく振り、華やかな衣装の子どもたちが祝福芸を披露した。

 各えんぶり組は一斉摺りの後、南部芸能伝承館野外広場に集合して開会セレモニーに臨み、ウクライナから南部町に避難しているキリロさんも参加した。

 えんぶり担い手の高齢化、後継者不足に危機感を抱いている滝田会長は、3年ぶりの開催を無事に迎えほっとした表情。「地域に根ざした伝統を継承していくため、今年開催できなければ厳しい状況になっていた。今後も後継者の育成、発掘を続けていきたい」などと話した。

 南部地方えんぶりは最終日の12日、各組が町内で門付けなどを行い、午後から片岸えんぶり組がジャックドセンターで摺り、舞を披露する。

 同えんぶりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021、22年は中止となっていた。

青空の下、剣吉駅近くの商店街で、摺りを披露する剣吉えんぶり組の太夫ら

剣吉諏訪神社で奉納摺りをする剣吉えんぶり組

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