エコな津軽びいどろ タンブラー開発

廃棄されるジョッキを再利用して製造された津軽びいどろのタンブラー

 北洋硝子(青森市)とアサヒグループホールディングス(東京)のグループ会社アサヒユウアス(同)が、廃棄されるビールジョッキなどを再利用した津軽びいどろのタンブラーを開発した。27日からアサヒユウアスのECサイトなどで販売する。

 アサヒグループの都内の直営飲食店4店から回収したガラスジョッキ約300キロを北洋硝子へ輸送。青森市の同社工場で粉砕したガラスを溶融し、職人がタンブラーを一つ一つ手作りした。色彩豊かな通常の津軽びいどろ製品とはひと味違った素朴な風合いとなっている。

 容量は320ミリリットルで1個2500円(税別)。今回は400個製造した。同社のオンラインショップや店舗でも順次発売予定。

 25日、北洋硝子の壁屋知則社長とアサヒユウアスの古原徹・たのしさユニットユニットリーダーが県庁で記者発表。6月に県が青森市で開いたフォーラムで古原氏が講演したことが両社の提携のきっかけとなったことなどを紹介した。

 アサヒユウアスによると、直営店などで使われ、割れるなどしたジョッキは不燃ごみとして処理している。環境に配慮した製品開発に向け、同社が再利用を模索してきた。

 壁屋社長は空き瓶などを再利用し、漁業用の浮き玉などを作ってきた北洋硝子の技術力が生きたことをアピールし、「手作りの風合いを楽しんでほしい。大量に作って捨てるこの時代に、新しく再生して消費者に届けるのは価値ある取り組み」と強調。

 古原氏は「飲み口が広いのでビールを入れると香りが際立つ」とし「ジョッキを使う側の責任として、廃棄物の循環に取り組む必要があると思う。タンブラーに込めた思いを感じて使ってほしい」と述べた。

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