産業分野学ぶ高校生の祭典15日開幕

本番に向け、専門学科紹介などの交流イベントの動きを確認する生徒実行委員たち=5日、青森市のマエダアリーナ

 全国の専門高校などで学ぶ生徒が一堂に会し、日頃の学習成果を発表する「全国産業教育フェア青森大会」(さんフェア青森2022)が15、16日、青森市と弘前市で開催される。青森市のマエダアリーナをメイン会場に、計6カ所で交流イベントや展示販売、学校と企業がタッグを組む「県内企業魅力体験」など市民が楽しめる催しや発表の場を用意。生徒による介護や料理、フラワーアレンジメントのコンテストも行う。

 大会は1991年から各都道府県持ち回りで開催しており、青森県では初めて。今年は、同大会実行委員会と文部科学省、県、県教育委員会などが主催し、「響かせよう産業の音色~縄文の風吹く青森で~」をキャッチコピーに、県内の農業、工業、商業、水産、介護などを学ぶ専門高校生が準備を重ねてきた。全国から300校超、青森県から35校が参加する。

 当日は、大会運営を担う「生徒実行委員会」が中心となり、県内観光スポットをオンラインでつなぐ中継や、青森ねぶたをテーマにした参加型イベントを行う。また、タレントの王林さんが青森県産業の魅力を語るトークイベントに出演、弘前市の地元アイドルグループ・りんご娘は青森中央高生がデザイン、制作した衣装で歌を披露する。弘前会場では全国高校ロボット競技大会を行う。

 開幕に先立ち、5日は本番前最後の生徒実行委員会の会合が開かれ、マエダアリーナで参加・交流イベントのリハーサルを行った。クイズを交えた「専門学科紹介」や、県内商業高で伝統的に行われているという「電卓レース」などの動きを確認し、来場者に楽しんでもらえるよう入念に調整していた。

 生徒実行委員長の垂井亜知(あさと)さん(18)=青森中央高3年=は「これまで準備してきたことを出し切る」とし「青森県の自然や文化に触れながら各ブースを楽しんでほしい。自分たちで企画した閉会式の劇も注目してもらえたら」と話した。

 青森駅からは青森市内の各会場を経由するシャトルバスを、野内駅(青い森鉄道)からはメイン会場への直通シャトルバスを用意する。バス利用、入場ともに無料。詳細は大会ウェブサイト(https://sanfair2022.asn.ed.jp)へ。


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