さくらんぼ狩り 11日間短縮/南部町

低温、長雨により実が割れたサクランボ=6月21日、南部町

 青森県南部町は30日、「町さくらんぼ狩り」期間(6月18日~7月18日)を当初の予定から11日間短縮し、7日で終了すると発表した。6月上旬の低温、長雨の影響で裂果が生じた上、中旬以降に気温が高いまま推移し、全ての品種で生育、熟期が早まったことが原因。町さくらんぼ狩り期間終了後も開園可能な園地があるため、「ながわ農業観光案内所」で開園情報に関する問い合わせに対応する。

 町名川観光さくらんぼ園振興会(若本進会長)では6月1日に各園地を調査し、育ちが良いとの見立てをしたがその後、裂果が発生。多い園地では5割以上の実が割れ、一部で変色、カビも発生しており、18日のサクランボ狩り初日は開園数も少なかった。

 各農家は園地管理の徹底などで観光客に対応してきたが、最終日まで開園する余力のない農園が多数を占めたことを受け、同振興会役員らが慎重に協議した結果、会期短縮を決断した。

 町交流推進課によると、2012年に3日間の会期短縮を行っているが、町さくらんぼ狩りセレモニーが行われた37年間(今年も含む)では他に会期短縮の前例がない。7日の町さくらんぼ狩り終了後、園地の開園情報問い合わせは同案内所(電話0178-76-3020)へ。

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