人気上昇「津軽お化け珈琲」60種突破

増え続ける「津軽お化け珈琲」の数々。コレクターもいるという

 津軽地方の妖怪やお化けをデザインしたドリップコーヒー「津軽お化け珈琲(コーヒー)」が2017年の発売開始以来、1カ月に2種類ほどのペースで増え続け60種類を超えた。製造するのは青森県弘前市の「つがるねっと」(貴田岡武代表)が運営する障害者就労支援事業所「バナナの樹」。コレクターも現れるなど一部で根強い人気があり、施設利用者のメンバーは一層の知名度アップに向け張り切っている。

 鬼沢の大人(おおひと)、雪女、赤舌、ろくろ首…果ては二宮金次郎像やJR木造駅のしゃこちゃんまで。パッケージには津軽地方を中心に活躍するお化けや妖怪、ミステリーの要素を秘めているものたちが、精緻ながら、時にはかわいらしいタッチで描かれている。

 新型コロナウイルスの流行で有名になった疫病を払うとされる妖怪のアマビエは、コロナ前に採用。後に多くの注文が入るヒット商品になった。昨年8月に青森市のアスパムで開いた展示即売会で行った人気投票では「茶殻こぎつねと提灯(ちょうちん)おばけ」がトップだった。

 コーヒーは弘前市内でも販売しているが、大手通販サイトでも買えるため県外からの注文も多いという。

 コーヒー作りは施設利用者のメンバーが手がける。仕入れた豆をブレンドし、ひいて重さを量り、パックに入れる。パッケージの印刷や封入も行う。平川市の佐々木一也さん(41)は「好評と聞いてうれしい。自分たちが作っていることをもっと多くの人に知ってほしい」と語る。

 デザイン担当は五所川原市の佐々木芳丸さん(ペンネーム)。お化けの絵を描くのが得意と貴田岡代表が聞きつけ、起用を決めた。佐々木さんは「怖いもの、不思議なものに昔から魅力を感じてきた。コーヒーが売れるのはうれしいけど、不思議な感覚」と話す。貴田岡代表は「弘前をアピールするものとして、全国にもっと出していけたら」と販路拡大を考えている。

 コーヒーは1パック150~160円。弘前市内では津軽藩ねぷた村と「zakka(ザッカ)灯台」で扱っている。

ドリップコーヒー作りに励むメンバーたち


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