岩木山頂 夕暮れダイヤモンド/弘前

太陽が山頂に沈む「ダイヤモンド岩木山」と弘前城天守=20日午後6時13分、弘前公園本丸展望デッキから撮影

 岩木山の山頂に重なった太陽が宝石のように輝く「ダイヤモンド岩木山」が20日、夕暮れを迎える青森県弘前市の弘前公園本丸で見られた。放射状に伸びる陽光と弘前城天守とのコラボレーションに、待ち構えていた市民やアマチュアカメラマンが約1分間の貴重な光景に息をのんだ。

 同日午後6時、天守の近くに設置されている展望デッキに約30人の見物客が集結。スマートフォンなどのカメラを西日が差す方向に向け、今か今かと待ち構えていた。同11分過ぎ、山頂付近にかかっていた雲がすっと退き、落陽が山頂に到達。「ダイヤ」が輝き始めると、シャッターを熱心に切る音が鳴り響いた。

 「弘前城と撮るか、松の木と撮るか、悩ましいほど素晴らしいロケーション。晴れてくっきり見えてよかった」と藤崎町の出版業成田徹さん(67)。津軽各地から岩木山を撮るのがライフワークで、この日は妻・知子さん(64)とともに訪れた。「空の色がきれいなんですよ」。成田さん夫妻は日が沈んだ後も山頂を眺めていた。

 自宅近くからスマホで岩木山をよく撮っているという70代女性。ダイヤを一目見ようと平川市から駆け付けた。「私の角度からだと少し雲がかぶったけど、すごかった。愛着のある山なので見ておきたかった」と感激した様子だった。

 一方で、見逃してしまった人も。弘前市の団体職員金田裕和さん(46)は仕事終わりに駆け付けたが、道中で太陽が山頂に近づく光景に見とれるあまり、ダイヤの瞬間に間に合わず。「自然相手だから思い通りにはいかないね。タイミングが合えばまた見たい」と次回を心待ちにしていた。

 「5月としては天候に恵まれ、良い観賞機会でした」と弘前市の郷土地理愛好家の對馬和也さん。2016年から地図ソフトを使って太陽の動きを計算し、この現象を観測してきた。石垣改修工事が終わり、天守が元の位置に戻るまでの特別な光景-とし、「多くの人に知って楽しんでほしい」と語った。

 對馬さんによると、7月22日にも観測できる見込み。

ダイヤモンド岩木山にカメラを向ける見物客ら

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