元協力隊・石山さん ゲストハウス開業へ/弘前

ゲストハウスのイメージ。リンゴ木箱を使ったベッドが特徴的

 多くの旅人が気軽に滞在して地域と交わり、新たな挑戦が生まれる場所をつくりたい-。弘前市の元地域おこし協力隊員、石山紗希さん(32)=青森市出身=が、弘前市百石町にゲストハウスを開く準備を進めている。リンゴ木箱のベッドを置くなど弘前ならではの空間とする構想で、市内の建築家らと会社を設立した。7月下旬のオープンに向け、今月16日までクラウドファンディングで一部資金を募っている。

 石山さんは2018年から同協力隊制度を活用した市の起業家育成事業「ネクストコモンズラボ(NCL)弘前」の事務局を務め、協力隊卒業後も、起業家らを支援するコーディネーターとして活動。地域と継続的に関わる「外の人」の拠点をつくるべく、ゲストハウス開業に向けて今年2月、建築家の蟻塚学さん、元市都市整備部理事の盛和春さんと「ORANDO PLUS」を創業した。

 場所はNCL弘前の拠点施設「弘前オランド」の2階。約60坪の空間に、リンゴ箱ベッドの男女共用ドミトリーのほか、女性専用ドミトリーやシャワールームなどを整備し、計24人が宿泊できるようにする。

 国内外の旅先でゲストハウスを利用してきた石山さんは「宿泊先の選択肢を広げることで、新たな層に弘前に来てほしい。清潔で居心地よく、もう一度行きたいと思ってもらえるゲストハウスをつくる」と語る。

 開業資金1400万円のうち、改修工事費の一部をクラウドファンディングで調達する。県内外からの支援で当初の目標400万円を突破し、12日時点で500万円に迫る勢いだ。

 問い合わせは同社(メールorandoplus@gmail.com)へ。

ゲストハウス開業に向けて起業した石山さん(中)と蟻塚さん(左)、盛さん

弘前市

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