北上に繭細工の「ガチャガチャ」できた 養蚕再興目指し商品化

繭細工のガチャガチャを設置した高橋愛衣さん
 北上市更木地区で養蚕の再興に取り組む市地域おこし協力隊の高橋愛衣(あい)さん(33)は、繭細工が入ったカプセル自動販売機「ガチャガチャ」を同市大通りの北上観光物産館アクセスに設置した。気軽に購入できる利便性を生かし、繭の有効活用につなげる。今月末まで試験的に設置し、持続的な養蚕事業の確立を目指す。

 「こくーんふらわー」と名付けた繭細工は、クローバーやバラなど色鮮やかな草花を模した全8種で、1個100円。高橋さんが同地区で育てた蚕の繭を使い、手作りで仕上げた。全種集めると繭細工のフラワーブーケが完成する。

 同地区ではかつて養蚕が盛んだったが、化学繊維の普及などに伴い衰退。2020年4月に着任した高橋さんは、養蚕再興を目指すプロジェクトの一員として飼育法などを学ぶ中で、変形や汚れで製糸用として出荷できない繭の活用に注目し、商品化に着手した。

 繭加工を手掛ける工房夢繭(ゆめまゆ)・花(か)(盛岡市)などで成形や着色の技術を習得。21年には式典などで来賓らが着用する桜の花を模した胸章を作り、市内外で反響を呼んだ。

 今回は形状や大きさ、色彩などをより多様化。繭の丸みや表面の凹凸を生かし、精巧で自然な見た目に仕上げた。

 カプセルに入れた説明書にはアンケート用の2次元コードを掲載。22年度の本格導入を見据え、購入層や購入目的を調査し、設置場所や商品のラインアップを検討する。

 高橋さんは「更木で養蚕が行われていることを発信しながら、繭の活用方法を幅広く探っていきたい」と意気込む。

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