乳穂ケ滝が4年ぶり結氷、夜間点灯/西目屋


 青森県西目屋村田代の乳穂ケ滝(におがたき)が1日、上の流れ口から下の滝つぼまで凍ってつながった。長さ約33メートル。村職員は「前回結氷した4年前と比べてもスタイルがいい」と話す。村は同日から28日まで夜間ライトアップを行う。

 同滝は例年、上から伸びたつららが途中で崩れることで、下の土台が積み上がる。最後に上と下がつながる年もあれば、暖気のため結局つながらない年も。村によると、今年は冷え込みが例年より強いためか、つららが一度も崩れなかった。土台部分は4年前の半分ほどの高さという。

 同日昼間、村民らが次々と凍った滝を見に訪れた。近所に住む小池幸雄さん(56)は「たまたま来たらつながっていた。見ることができてうれしい」と笑顔を見せた。

 ライトアップは午後4時半から同10時まで。オレンジ、青、緑の3色のライトで自然の造形美を照らし出している。滝の凍り具合やたいまつの燃え方でその年の豊凶を占う恒例の神事「乳穂ケ滝氷祭(こおりまつり)」は、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となった。

3色にライトアップされた乳穂ケ滝=1日午後5時ごろ

一部が結氷した乳穂ケ滝=1日午後3時半ごろ

西目屋村

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