九十九島の景観配慮し圃場整備へ 推進委が全体構想策定

田んぼに島々が浮いているように見える九十九島周辺(にかほ市提供)
 秋田県にかほ市象潟町の国天然記念物「九十九島」周辺の圃場整備計画を協議する「景観保全型ほ場整備推進委員会」(委員長・市川雄次市長)は27日、農業法人設立や景観に配慮した圃場の大区画化などを盛り込んだ全体構想を策定した。課題となっている耕作放棄地の解消を図り、農業生産性の向上と景観保全につなげる。

 九十九島は鳥海山の麓に大小103の島々が点在し、田園地帯に浮かんでいるように見える象潟独特の景勝地。周辺圃場の所有者の高齢化などで耕作放棄地が32%に広がり、景観保全に支障を来している。

 にかほ市役所象潟庁舎で開かれた会合には、市と県、県土地改良連合会、JA秋田しんせいの担当者など9人が出席。計画の対象地域255ヘクタールについて▽地域農業の発展▽生活基盤の整備▽景観保全と交流人口の増加―を基本方針とする全体構想を決めた。

 構想では、象潟と前川の両地区で農業法人を設立して農地の保全・活用を図り、農業従事者の減少と高齢化に対応する。農地中間管理機構(農地バンク)を通じて農地を集積し、地域の営農を継続する。

 現状の10アールから1ヘクタールに圃場を大区画化。その際には九十九島を現状通り保全し、島の形状に沿ってあぜや水路などを設けることで、営農継続と景観保全を両立させる。

 このほか▽ネギなど高収益作物への転換▽スマート農業の導入▽地区内を縦断する市道の拡幅と一部新設▽島周辺の無電柱化の検討―などを盛り込んだ。

 市川市長は「対象地域に国の天然記念物を含む、全国でも非常にまれな圃場整備。景観保全型とすることで、持続可能な地域の創造にもつながる。先駆的な取り組みとしていきたい」と話した。

 圃場整備を巡っては、市と県が2019年度から測量や水路・道路の確認といった調査を進めている。調査は途中だが、整備の工事費用は数十億円規模を見込んでいるという。今後、国への事業申請を行い、採択を受けると24年度の工事開始、28年度の完了を予定している。

 全体構想は市のホームページから閲覧できる。
「象潟前川地区景観保全型ほ場整備グランドデザイン」が策定されました!  にかほ市公式サイト

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