「いとみち」劇中メニューをカフェ提供/青森

ムーランルージュが提供している「金魚ねぶたパフェ」。奥は「さちこの~」をアレンジした「うさの♡しあわせアップルパイ」

 映画「いとみち」の撮影で、劇中に登場する「津軽メイド珈琲店」のメニューを担当したのが、青森市古川のカフェ「ムーランルージュ」の舘脇未来さん(35)と佐藤浩孝さん(51)。同店では現在、映画に登場したアップルパイやパフェなどを限定メニューとして提供している。「いとみち」のストーリーでは親子の物語も“縦糸”のひとつとなっているが、提供している限定メニューはくしくも、舘脇さん親子の物語ともリンクしている。

 ムーランルージュが提供しているのは、メイドカフェのメニュー「さちこの♡しあわせアップルパイ」と、これをアレンジし、パリパリ食感の「逆折りパイ」を使った「うさの♡しあわせアップルパイ」、金魚ねぶたをモチーフにした「金魚ねぶたパフェ」。舘脇さんの愛称は「うさ」で、劇中に登場したメイドの名前「さちこ」は舘脇さんの母の名前でもある。

 また、金魚ねぶたパフェは、青森愛を形に表すにはどうしたらいいかと悩んでいた舘脇さんが、20歳で独立して以来、少し疎遠となっている父親が、金魚ねぶたのペーパークラフトに凝っているのを思い出して形にした。舘脇さんは「父がいなければできなかったメニュー」と話す。

 ムーランルージュの店内は、いとみち応援の一環で同作品関連のグッズや写真を多数展示。26、27日には主人公の先輩メイド、智美役の横田真悠さんが着用したメイド服も展示する。同店は青森市の映画館「シネマディクト」から歩いて数分の距離。舘脇さん、佐藤さんは「多くの人に映画を見てもらい、その後、作品の中に登場したメニューも味わってもらえれば」と話す。土日のみ午前10時~午後4時の営業で、問い合わせは同店会員制交流サイト(SNS)のメッセージで。「さちこの♡しあわせアップルパイ」は、藤田記念庭園大正浪漫喫茶室、弘前市りんご公園でも提供している。

ムーランルージュにつながる階段。いとみちをはじめ映画のポスターなどで埋め尽くされている

青森市

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