「北限のサル」出産シーズン/むつ・野猿公苑

母ザルに抱かれながら周りを見渡す赤ちゃんザル(左手前)

 青森県むつ市脇野沢の野猿公苑で、国の天然記念物「北限のサル」が出産シーズンを迎えている。今春は10日までに、ニホンザルの赤ちゃん4匹が誕生した。生まれたての赤ちゃんザルは、母ザルの胸に抱かれながら、時折周囲の様子をうかがうように辺りを見回し、愛らしい表情を振りまいていた。

 同公苑の管理人によると、誕生を確認したのは4月16、18、23日、5月8日。赤ちゃんは、大人のサルや去年生まれた子ザルより体毛が黒っぽいのが見分けるポイントだという。

 赤ちゃんザルは一日のほとんどを母ザルの胸に抱えられて過ごす。7日は、食事中の母ザルのもとを離れて水飲み場で遊んだり、猿山を登ったりと好奇心旺盛に動き回る赤ちゃんザルの姿が見られた。

 現在、同公苑にいるニホンザルは、今春生まれた4匹を含め47匹。出産シーズンは6月ごろまで。

お昼の餌を食べ終え、日陰で休みながら赤ちゃんザルに授乳する母ザル

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