弘前・高岡の森歴史館で「武具甲冑展」

ずらりと並ぶよろいかぶとの展示

 青森県弘前市の高岡の森弘前藩歴史館で9日、弘前藩の藩主らが身に着けたよろいかぶとなどを紹介する企画展「武具甲冑(かっちゅう)展」が始まった。個性的なモチーフや細かい装飾を施したよろいかぶとが並び、戦での実用性に加え、見た目のよさを追求した武士のこだわりがうかがえる。7月4日まで。

 同館では、弘前藩主のよろいかぶとの中で現存する最古のものとされる4代藩主信政のよろいかぶとのレプリカを常設展示しているが、今回は企画展に合わせて300年以上前に作られた実物を公開。シカの角を模したかぶとの飾りや緻密な竜の彫刻が目を引いている。ほかに、色とりどりの糸を使ったよろいかぶと、やり、刀など計48点を紹介する。

 同館の鶴巻秀樹学芸員は「これだけの数のよろいかぶとを一度に見る機会はなかなかない。彫刻や家紋などそれぞれの違いやどういうふうに使った道具なのか想像して楽しんでほしい」と話した。

 会期中の休館日は19日、5月17日、6月21日。観覧料は一般300円、高校大学生150円、小中学生100円。問い合わせは同館(電話0172-83-3110)へ。

大将の居場所を示すための道具「馬印」。長さは約4.5メートル

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