【ぐるぐるグルメ】特産ブドウから夢広がる/鶴田

今秋も甘みたっぷりに熟し、たわわに実った「つるたスチューベン」

 スチューベンは、青森県鶴田町が日本一の生産量を誇る特産の黒ブドウだ。糖度が高くて甘みが強く、貯蔵性に優れる。国産冬ブドウの主力商品の一つとして全国的な知名度もアップ。スチューベンとの出合いで就農への夢が広がり、県外から町に定住する担い手も現れた。

 2018年から町地域協力隊員を務める山田俊さん(34)は岐阜県出身。妻の園実さん(32)とともに埼玉県から鶴田町へ移住し、約50アールのブドウ園を管理しながら、ネットなどで町とスチューベンの魅力をPRしている。

 山田さんが初めてスチューベンに出合ったのは、県内に住む園実さんの親戚を訪ねた6年前、道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」で。さらにその後、果樹農家になろうと決心して都内の支援団体に通っていたころ、スーパーの店頭に並んでいるスチューベンに再会した。「まったく偶然ですが、甘くておいしいブドウの記憶が移住の決心につながったような気がします」と話す。

 昨年は地元農家の下で栽培方法を学び、この秋は自分で育てたスチューベンを初めて収穫した。「無事に育ってホッとしました。これも、入れ代わり立ち代わりアドバイスに来てくれた周りの農家の皆さんのおかげです」

 園実さんはブドウの果皮を生かした草木染も手掛ける。この夏には長女・芽依ちゃんが誕生した。「将来は、スチューベンのおいしさと鶴田の人の温かさを伝えられる観光農園にしたい」。山田さん夫妻は夢を描く。

▼おすすめ 3産品/食と絶景 冬の魅力発信/相川正光町長

 スチューベンは、リンゴ栽培と貯蔵の技術を生かした鶴田町の特産品。飲み物やスイーツなど一年中味わえる加工品も豊富にあります。岩木山を望む富士見湖パーク・鶴の舞橋などの観光施設を充実させ、冬の絶景と食を組み合わせた魅力発信にも挑戦します。

 「完熟スチューベン原液」は、ブドウそのものの甘みが楽しめる栄養満点の無添加ジュースです。町内初のワイン醸造所「WANOワイナリー」も創業から4年目を迎え、地元の食材とワインを楽しむイベントも盛んになりました。日本一長い木造三連太鼓橋をイメージした「鶴の舞橋カレー」は富士見湖パークの新名物。この冬はイルミネーションもお楽しみください。

【問い合わせ先】鶴田町役場企画観光課(TEL0173-22-2111)

熟度を見極めながらスチューベンを収穫する山田さん

鶴田町産ワイン 町内にあるWANOワイナリー製品(写真)などのワインはお土産にも人気

鶴の舞橋カレー 日本一長い木造三連太鼓橋「鶴の舞橋」をイメージした盛り付け

完熟スチューベン原液 丸ごと搾ったブドウを3カ月低温熟成させたまろやかなジュース

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