北八甲田・田代平「レストハウス箒場」開業50年

開業から50年を迎えた「レストハウス箒場」の前に立つ外崎正賛成さん(左)と文美枝さん

 青森県北八甲田の東側、田代平に3軒ある茶屋のうち、最も早く開業した「レストハウス箒場(ほうきば)」が今年、50年を迎えた。周辺は田代高原として地域住民に親しまれ、かつて行楽客やキャンプ客でにぎわった。近年は閑散とすることも多いが祖母、父、母から店を受け継いだ外崎正賛成(まさなり)さん(55)、文美枝さん(53)夫妻は「多くの常連客のおかげで商売を続けてこられた」と感謝する。

 田代平箒場岱の「箒場」は、3軒のうち青森市街地寄りに立つ茶屋で、八甲田山系雛岳の登山口に位置するため、登山者や山菜採り、春スキー客らが多く立ち寄る。懐かしさを感じさせる味の中華そばや、カレーライス、おでんを目当てに訪れる人も多い。

 1970年6月、正賛成さんの祖母・イマさんが、田代牧野畜産農業協同組合から土地を借り受け開業。その後、正賛成さんの父・昭久さん、母・君江さん夫妻が引き継いだが、84年に昭久さんが51歳で亡くなったことを受けて君江さんと正賛成さんが店を切り盛りしてきた。君江さんが病に倒れ「箒場最大の危機」(正賛成さん)となった2015年、平日は青森市内で勤めていた文美枝さんが店に専念し、現在に至る。

 店は毎年4月1日から11月5日まで営業し、冬期間は閉鎖。正賛成さんは八甲田山ガイドクラブで雪山ガイドを務める。雛岳の登山道整備や田代湿原の見回りにも関わり、毎年9月、店の裏にあるブナ、ナラの混合林で、木の枝をイーゼルに、正賛成さんの写真を飾る展覧会は来年で10回目を迎える。

 同店の客は、春スキーの時期こそ県外客が多いが、その他は6~7割が地元の常連客という。

 正賛成さんは「休日の遊び方、過ごし方など生活のスタイルが変化したが、変わらず訪れてくれる人たちに感謝し、箒場岱の地を大切に思い、今後も店を続けていきたい」と話す。

箒場裏のブナとナラの林で毎年開いている写真展。来場者に好評で、来年10回目を迎える

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