青森市教育委員会所蔵の津軽こぎん刺し着物を紹介する「青森の刺しこ着展」が31日まで、同市の「あおもり北のまほろば歴史館」で開かれている。江戸後期から明治にかけて作られた古作こぎんの着物や身頃36点を展示。津軽の女性たちが生み出した美しい模様が来場者の目を引いている。
資料は県有形民俗文化財「青森の刺しこ着」1014点のうちの一部。大柄の単一模様が特徴の「東こぎん」、からむしで織った布に緻密な模様を刺した「西こぎん」、3本の太いしま模様がある「三縞(みしま)こぎん」の3種類が一堂に並ぶ。
補強のため布目が見えなくなるほど刺しつづった「二重刺し」や、着古した着物を藍染めした「染めこぎん」からは、一着の着物を大切に使い続けた当時の生活が見て取れる。模様を一部変えたり、ワンポイントを入れた着物もあり、作り手の個性が感じられる。
解説員の三上洋子さんは「一着一着に、作った人や着た人の人生が詰まっているよう。愛情を込めて刺されたこぎんは、今の私たちにも呼び掛けてくるものがある」と話した。
入館料など問い合わせは同館(電話017-763-5519)へ。
資料は県有形民俗文化財「青森の刺しこ着」1014点のうちの一部。大柄の単一模様が特徴の「東こぎん」、からむしで織った布に緻密な模様を刺した「西こぎん」、3本の太いしま模様がある「三縞(みしま)こぎん」の3種類が一堂に並ぶ。
補強のため布目が見えなくなるほど刺しつづった「二重刺し」や、着古した着物を藍染めした「染めこぎん」からは、一着の着物を大切に使い続けた当時の生活が見て取れる。模様を一部変えたり、ワンポイントを入れた着物もあり、作り手の個性が感じられる。
解説員の三上洋子さんは「一着一着に、作った人や着た人の人生が詰まっているよう。愛情を込めて刺されたこぎんは、今の私たちにも呼び掛けてくるものがある」と話した。
入館料など問い合わせは同館(電話017-763-5519)へ。