「奏海」で絵はがき展 ねぶた祭の変遷を紹介

明治期のねぶたの写真を持つ今村さん

 青森市本町の青森まちかど歴史の庵(いおり)「奏海(かなみ)」で5日、絵はがきで戦前から戦後までの青森ねぶた祭の変遷を紹介する展示会が始まった。31日まで。

 展示品は100点以上。庵主の今村修さん(78)が以前から所有していたものに、新たにネットオークションなどで集めたものを加えた。年代が分かっている最古の絵はがきには「明治42(1909)年9月13日」の消印がある。

 「かつては町内総出で、観客、ハネトの区別なくねぶたに参加していた。地域のつながりを再確認する場だった」と語る今村さん。「大型化し観光ショーとなったねぶたをよそ事のように考える人もいる。(今年の祭りが)中止になったのは残念だが、現在の祭りのあり方を見直す機会にしてほしい」と話した。

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