
新型コロナウイルスの影響で休業を続けていた秋田県三種町の「森岳温泉ホテル」が来月1日、営業を再開する。宿泊客の激減により休業を余儀なくされた4月10日以来、約50日ぶりとなる。池内栄子社長(61)は「休館中もなじみのお客さんが温かい言葉を掛けてくれた。喜んでもらえるよう、前向きに営業していきたい」と話している。
森岳温泉ホテルは、森岳温泉郷で営業する民間ホテル2軒のうちの1軒。もう1軒の「ホテル森山館」(石井雄大社長)も先月25日から今月6日まで休業したが、既に営業を再開している。
新型コロナの感染拡大に伴い、両ホテルとも3月以降の宿泊予約のほぼ全てがキャンセルに。いち早く休業を決めた森岳温泉ホテルは当初、4月29日に営業を再開する予定だったが、緊急事態宣言が本県にも拡大されたことなどを受け、3度にわたり休業期間を延長していた。
休業中も毎日のようにホテルに通い、館内の換気や布団の洗濯をしていた池内社長。「従業員やお客さんが恋しかった。でも営業すればするほど赤字というのが現実。どうしていいか分からず、切なかった」と胸の内を明かす。
営業再開に踏み切れたのは常連客から連日入る電話の励ましが大きかったという。「いつから再開するの」「早くお風呂に入りに行きたい」。営業再開を知り、すぐに団体での宴会を申し込んでくれた人たちもいる。
池内社長は石井社長と共に3月、田川政幸町長に経営の窮状を訴え、支援を求めていた。町は温泉使用料の支払いを猶予できるように町温泉条例を改正したほか、早ければ来月にも30万円ずつ支援金を両ホテルに支給する方針。
宿泊客がいつ戻るかは見通せないが、池内社長は「不安はあるけれど、いろんな人たちに支えられていることを実感した。恩返しのため、精いっぱいお客さんをもてなしたい」と語る。
日帰り入浴の営業時間は午前10時~午後8時(最終入館は午後7時)。問い合わせは森岳温泉ホテルTEL0185・83・5522
森岳温泉ホテルは、森岳温泉郷で営業する民間ホテル2軒のうちの1軒。もう1軒の「ホテル森山館」(石井雄大社長)も先月25日から今月6日まで休業したが、既に営業を再開している。
新型コロナの感染拡大に伴い、両ホテルとも3月以降の宿泊予約のほぼ全てがキャンセルに。いち早く休業を決めた森岳温泉ホテルは当初、4月29日に営業を再開する予定だったが、緊急事態宣言が本県にも拡大されたことなどを受け、3度にわたり休業期間を延長していた。
休業中も毎日のようにホテルに通い、館内の換気や布団の洗濯をしていた池内社長。「従業員やお客さんが恋しかった。でも営業すればするほど赤字というのが現実。どうしていいか分からず、切なかった」と胸の内を明かす。
営業再開に踏み切れたのは常連客から連日入る電話の励ましが大きかったという。「いつから再開するの」「早くお風呂に入りに行きたい」。営業再開を知り、すぐに団体での宴会を申し込んでくれた人たちもいる。
池内社長は石井社長と共に3月、田川政幸町長に経営の窮状を訴え、支援を求めていた。町は温泉使用料の支払いを猶予できるように町温泉条例を改正したほか、早ければ来月にも30万円ずつ支援金を両ホテルに支給する方針。
宿泊客がいつ戻るかは見通せないが、池内社長は「不安はあるけれど、いろんな人たちに支えられていることを実感した。恩返しのため、精いっぱいお客さんをもてなしたい」と語る。
日帰り入浴の営業時間は午前10時~午後8時(最終入館は午後7時)。問い合わせは森岳温泉ホテルTEL0185・83・5522