菜の花、今年はネットで楽しんで

町のホームページに掲載するため、大豆田地区の菜の花畑を撮影する横浜町職員=4月30日

 国内最大級の作付面積を誇る青森県横浜町の菜の花が咲き始めているが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同町は観賞を目的とした来町の自粛を呼び掛けている。4月下旬からは町一番のスポットである大豆田(まめだ)地区の開花状況を知らせる写真をホームページ(HP)に掲載し「今年はインターネット上で花を楽しむことで我慢して」と訴えている。

 横浜町内では今年、計約100ヘクタールで菜の花が作付けされている。4月下旬から徐々に花が開き始め、5月中旬には畑が黄一色となる見通しだ。

 しかしウイルス感染予防のため、今年の「菜の花フェスティバル」(5月16、17日)や「菜の花大迷路」は既に中止が決定。町は会場予定地だった大豆田地区に通じる国道沿いに中止を知らせる看板を掲げ、周知を図っている。

 同フェスには昨年4万人を超える来場者があっただけに、町は満開時期に多くの人が訪れることを警戒する。ただ、周辺の道路は一般の農道で農家も利用するため、閉鎖などの措置は取れず、自粛を求めるのが精いっぱい。このため町は路上駐車をしないよう求める看板を設置し、協力を呼び掛けている。6日までの連休期間中は職員が同地区を巡回し、畑への立ち入り禁止など注意を促す予定だ。

 HPでも当初は「車窓から眺める程度でお楽しみいただければ」としていたが、密集発生防止への姿勢を強め「今年度の開花期間中はステイホームでお願いします」とのメッセージに切り替えた。町産業振興課の澤谷隆充課長は「今年の見学は控え、ぜひ来年の開花期に来てほしい」と話している。

 菜の花の開花状況を知らせる画像は町職員が撮影している。およそ週1回の頻度で更新していく予定。

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