ホタテとリンゴの津軽弁おみくじ人気/廣田神社

ホタテのおみくじ(左)とリンゴのおみくじ。伊奈さんのイラストも添えられている

 ホタテとリンゴで、吉か凶か-。青森市の廣田神社(田川伊吹宮司)で、県産品のホタテとリンゴをかたどった「津軽弁おみくじ」が人気だ。全国放送のバラエティー番組で取り上げられたほか、会員制交流サイト(SNS)などで口コミが広まり、県内外から多くの人たちが引きに訪れている。関係者は「予想していたよりも非常に反響が大きい」と驚いている。

 おみくじは昨夏、青森県や津軽弁を知ってもらおうと、同神社が企画。タレントの伊奈かっぺいさんに津軽弁おみくじの制作を依頼した。

 おみくじは、前向きになる内容を意識。例えば「吉」では「あつこどなもけね つけらど のっつど えてまれ えてまれ(心配など気にしなくてよい あっけらかんと 思いきり やってしまえ やってしまえ)」。一部ではやや辛口のものもあるという。それぞれ6種類ずつ、計12種類をそろえた。

 おみくじを入れるホタテとリンゴは張り子で制作。ホタテは専用の釣りざおで釣り上げ、リンゴは本物のヒメリンゴの木からもいで手に取る仕様にし、水揚げや収穫の喜びを感じられるよう工夫した。

 おみくじは連休期間などで、特に県外から訪れた人などから求められるといい、「標準語訳がないと分からない」「これは日本語なの?」などと驚きとともに喜ばれているという。

 田川宮司は「神社は地域の文化を守る役割もある」とし、「おみくじを通して、郷土の言葉、文化、特産品を楽しみながら知ってもらえたら」と話した。

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