冷水浴び 疾風のごとく 一関・大東大原水かけ祭り

冷水を浴びて商店街を全力で駆け抜ける参加者=11日、一関市大東町大原
 一関市の大東大原水かけ祭り(保存会主催)は11日、大原地区の商店街で行われた。火防祈願を起源に始まった350年以上の歴史ある奇祭に、今年は273人の裸男が参加。大願成就や厄落とし、震災復興などそれぞれの願いを込め、寒空の下、500メートルを駆け抜けた。

 午後3時。気温3・9度で寒風が吹く中、裸男は大声を発しながら一斉に走りだした。

 走者を待ち受ける商店街の住民らは「清め水」として用意した冷水20トンを勢いよくかけ、裸男たちは水のアーチをぬれながら走った。

 次女の高校受験の合格祈願で走った一関市萩荘の団体職員斎藤禎弘さん(53)は「とても寒かったが、人生は困難なことだらけ。めげずに立ち向かっていきたい。娘にも頑張ってほしい」と震えながら晴れやかな表情で語った。

 祭りは1657(明暦3)年に江戸で起きた「明暦(めいれき)の大火」を受け、火防祈願として始まった。人口減少や高齢化で水かけ役の不足が懸念されているが、地元の大東高の生徒らボランティアの力添えもあり、この日も盛り上がった。

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