弘前れんが倉庫美術館 開館記念展を発表

開館記念展の展示作品について説明する美術作家ら。左端が潘さん

 青森県弘前市の吉野町煉瓦(れんが)倉庫を改修し2020年4月11日にオープンする「弘前れんが倉庫美術館」の開館準備室は19日、開館記念展の概要を発表した。同市出身の奈良美智さん、以前同市で暮らしていた潘逸舟(はんいしゅ)さん(青森山田高出、東京都在住)ら国内外の美術作家8人が、弘前に関連する作品を展示する。

 作家らが19日、弘前市の中三弘前店イベントスペースで記者会見した。煉瓦倉庫がかつてシードルの製造工場だったことにちなみ、記念展タイトルは「Thank You Memory-醸造から創造へ-(仮)」とした。会期は開館日から20年8月31日まで。

 映像、写真などを使った創作活動を展開する潘さんは、弘前で発表した自身最初の作品を組み込んだ展示を計画。会見では「作家として呼ばれたことをうれしく思う。弘前で過ごした時間をもう一度考えるような展示をしたい」と意欲を語った。

 会見には参加しなかった奈良さんは、近年の写真作品を出品するほか、煉瓦倉庫の改修前に別の場所に移された立体作品「AtoZ Memorial Dog」を改めて展示する。このほかの参加作家は尹秀珍(インシウジェン)さん(中国)、ジャン=ミシェル・オトニエルさん(フランス)、笹本晃さん(米国在住)、畠山直哉さん(東京都在住)、藤井光さん(同)、ナウィン・ラワンチャイクンさん(タイ)。一部作品は会期後も展示を続ける予定。20年9月から21年1月までは現代美術作家・小沢剛さん(埼玉県在住)の個展を開催する。

 同日は、煉瓦倉庫の改修状況が報道関係者に公開された。美術館の設計を手掛けた建築家の田根剛さんが、時代を重ねた煉瓦の風合いを残しつつ耐震性を向上させた空間を案内した。1階奥は高さ最大15メートルの吹き抜け空間となり、大型作品を展示できる。2階には書架、キッズコーナーも設ける。9月末時点の工事進捗(しんちょく)率は66%。今後、内装や外構の工事を進め、20年2月に完工する。

煉瓦倉庫2階の改修状況を報道関係者に説明する田根さん。写真奥が学芸員らのワークスペースになる

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