閉鎖中の銅像茶屋で24、25日にイベント

臨時開館を前に、再開準備に当たる「語り継ぐ会」有志ら=21日、鹿鳴庵

 青森県十和田八幡平国立公園内の食堂兼土産物店「銅像茶屋」=青森市横内、千葉勝幸さん(75)経営=が経営難のため閉鎖となって約4カ月、21日現在も営業再開のめどは立たない。建物の老朽化で改修費用が必要で、冬は雪に閉ざされ通年営業できないなどの問題もあり、茶屋の引き受け手は見つかっていない。こうした状況の中、市民団体有志が24、25の両日、店舗を活用した臨時イベントを企画した。関係者は「茶屋継続の可能性を考える機会になれば」と話している。

 イベントは十和田市の市民団体「八甲田山雪中行軍を語り継ぐ会」(蛯名隆会長)が企画した。茶屋に併設する雪中行軍遭難資料館「鹿鳴庵(ろくめいあん)」では、雪中行軍研究家の小笠原孤酒(こしゅ)(十和田市出身、1926~89年)が生前、八甲田雪中行軍の遭難者や遺族らから入手した当時の写真や手紙など約400点を展示。

 孤酒の資料研究に取り組んでいる同会は、今年が孤酒の没後30年に当たることから、ゆかりの深い鹿鳴庵で追悼イベントを開こうと働き掛け、実現にこぎ着けた。

 イベント当日の24、25日は、午前10時から午後3時まで茶屋と鹿鳴庵を再開。食堂にプロジェクターを設置し、孤酒が監修した雪中行軍のドキュメンタリー映像や、十和田市が制作した記録動画を放映するほか、孤酒と親交のあった千葉さんが孤酒の人柄やエピソードなどを紹介する。

 厨房(ちゅうぼう)が使えないため、食事類は各自持参。自家発電で電力を賄うことから、入館料200円が必要。また青森市幸畑の八甲田山雪中行軍遭難資料館では、同館観覧者を対象に、両日の午前10時と午後1時、同2時の3回、無料シャトルバスを運行する。

 21日は語り継ぐ会の会員ら約10人が再開の準備に当たり、店内を掃除した。蛯名会長は「今回が最後の公開になる可能性もあるが、茶屋の存続を考えるきっかけをつくりたかった。同時に、孤酒の功績や遭難事件について語り合う場にしたい」と話している。

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