わらび座の舞台「HANA」3月に東京初公演 東北の祭りモチーフ、奥深さ感じて

3月の東京公演をアピールするわらび座関係者や鈴木知事(左から3番目)ら
 劇団わらび座(秋田県仙北市)が3月、秋田竿燈まつりなど東北六大祭りをモチーフにした舞台「祭シアター『HANA』」を東京・新宿の東急歌舞伎町タワー6階にあるシアターミラノ座で上演する。14日に都内で会見が行われ、関係者が舞台の魅力や東北の祭りの奥深さをアピール。秋田への交流人口拡大にもつなげたいと意気込みを語った。

 本作は、震災や感染症の拡大で一度は途絶えた祭りが復活するまでを、若い鬼とこけしの精「オハナ」の恋物語を通して描いたファンタジー。訪日客も楽しめるよう、せりふのない「ノンバーバル(非言語)」と呼ばれる形式で上演される。

 東日本大震災からの復興や未来への祈りといったテーマを内包し、観客参加型の演出も特徴の一つ。席種ごとに太鼓、ちょうちん、うちわが用意され、観客はステージの合図に合わせてたたいたり、掲げたりしながら盛り上がることができる。

 2023年8月の秋田市のあきた芸術劇場ミルハスでの初演を皮切りに、これまで1万人超を動員。東京公演は初となる。

 シアターミラノ座では3月14~22日の日程で計12公演を行う。県の企業版ふるさと納税を活用し、県と包括連携協定を結ぶ東急(東京)もプロモーションなどで協力する。

 会見には、わらび座関係者のほか、鈴木健太知事や東急の鈴木誉久社長室副室長らも登壇した。わらび座の今村晋介代表理事は、劇団が今年創立75周年を迎える中、本作はコロナ禍の苦境の中で生まれたと紹介。「人は苦しい時こそ歌い、踊り、手を取り合うことで困難を超えてきた。その祈りや願いの結晶が祭り。東北の魂を発信して、多くの人が東北、秋田を訪れるきっかけになればいい」とアピールした。

 鈴木知事は「わらび座と東北の祭りが持つ価値の大きさを再認識した。多くの人に届くことを期待する」、鈴木副室長は「ミラノ座公演が、秋田、東京、世界をつなぐ架け橋になればいい」、振り付けを担当したラッキィ池田さんは「伝統的な踊りと現代的な振り付けをうまく融合できた。受け継がれてきた祭りの価値を感じてほしい」と語った。

 公演概要は特設サイトから。

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