ひらない夏まつり 16年ぶり花火大会へ資金募る

多くの人でにぎわった昨年の「ひらない夏まつり」。今年は花火大会が16年ぶりに復活する(町提供)

 青森県平内町の「ひらない夏まつり」(8月15、16日開催)で、花火大会が16年ぶりに復活する。町商工会や町観光協会の役員らでつくる実行委員会は、町内の企業、商店に協賛を呼び掛けているほか、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。関係者は「より豪華な花火大会を実施するため、どうか支援をお願いしたい」と話す。

 ひらない夏まつりは、約40年前から毎年8月に町中心部で開催されている同町の夏の風物詩。「平内音頭」の流し踊りパレードやねぶた運行、盆踊りなどのイベントが2日間にわたって行われる。2003年までは花火大会も開催され、約3千発の花火が打ち上げられていたが、町内企業や商店の休廃業により協賛金が減少。実行委は04年以降、資金難のため花火大会の実施を見合わせていた。

 再開を望む声が多く寄せられる中、実行委は「帰省した人に地元の祭りを懐かしんでもらい、町ににぎわいを持たせたい」との思いから、今年の花火大会開催を決めた。資金を確保するため、不特定多数から資金を調達できるCFに注目。集まった寄付金額に応じて、打ち上げる花火の数を判断するという。

 花火大会は夏まつり最終日の16日。会場では町出身の津軽三味線奏者・初代高橋竹山(1910~98年)の演奏CDをBGMとして流し、熱気を盛り上げる。実行委員長の七尾潔町商工会長は「みんなが楽しめる花火大会にし、地域活性化につなげたい。復活した花火を見て『やっぱり平内はいいな』と感じてもらえれば」と話した。

 CFの目標金額は60万円で、募集期間は8月9日まで。3千円から支援でき、ホタテを使った菓子の詰め合わせや、レストラン「ホタテ一番」の食事券を返礼品として用意している。CF専用サイト「CAMPFIRE」(https://camp-fire.jp/projects/view/167447 ttps://camp-fire.jp/projects/view/167447)から応募できる。花火大会に関する問い合わせは町商工会(電話017-755-3254)へ。

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