戦禍生きた衣川の先人に思い巡らせて 戦没者名簿や遺品390点 奥州市で企画展

「戦没者一人一人の名前に向き合ってほしい」と語る千葉正義さん。企画展では衣川地区の戦争に関する資料が並ぶ
 企画展「衣川の人々が生きた戦争の時代」は17日まで、奥州市の衣川地区センターで開かれている。西南戦争以降の戦没者の名簿や遺品など、同地区の戦争に関する資料を一堂に集めた初めての企画。戦後80年の節目に平和の尊さをかみしめ、郷土の先人一人一人へ思いを巡らせる場とする。

 衣川ユネスコ協会、衣川遺族会、衣川地区振興会が主催。日の丸の寄せ書きや手記、軍服や写真パネルなど、住民の協力も得ながら集めた約390点が並ぶ。資料には戦地に赴く決意や残された家族への思いなど、衣川にゆかりのある人たちの生涯がにじむ。

 戦没者の名簿は、現在の遺族会や旧衣川村議会議長の故佐々木市男さんがまとめた資料から抜粋。1877(明治10)年に起きた西南戦争以降の戦没者200人余りについて、亡くなった日時や場所、本籍地などがつづられている。

 催しは同地区センター長の千葉正義さん(69)が中心となって企画した。

 午前9時~午後4時。入場無料。

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