ジャズ喫茶「disk」復活

新生「disk」のプレイベントで、来店者と会話を楽しむ鳴海さん(右奥)

 2022年に閉店した青森市新町の老舗ジャズ喫茶「jazz time disk」が同市奥野2丁目の金融機関旧店舗跡に復活し23日、開業プレイベントが行われた。今年6月に88歳で亡くなった旧店舗オーナー鳴海廣さんの長男・沖人(おきと)さん(53)が後を継ぎ、空手道場や学習塾などを併設した複合施設として復活。この日は正午の開店から続々と客が訪れ、飲み物や軽食とともに本格的なジャズの響きを楽しんだ。

 新生「disk」は、プロクレアホールディングス(HD)「地域共創ファンド」の投資を受け、青い森信用金庫筒井支店の旧店舗1階をジャズ喫茶と学童・塾、2階を沖人さんが師範を務める空手道場に改装。

 当初は7月のオープンを目指していたが、協力を買って出た廣さんが途中で亡くなったこともあり、開業が3カ月ほどずれ込んだ。

 この日は、旧店舗から引き継いだ音響設備からジャズの音色が響く中、沖人さんの仲間や近所の住民らが飲み物片手に会話に花を咲かせ、思い思いのひとときを満喫。同市の高谷純一さん(45)は「前の店も趣があったが、新しい店は明るくて開放的。これから道場や学習塾も動き出してどういう空間になっていくのか楽しみ」と期待した。

 28日には、開業を後押ししたクラウドファンディング支援者向けのオープニングセレモニーやジャズライブを行い、10月1日に正式オープンする。沖人さんは「カウンターを父の居場所にしてあげたかった」と廣さんの死を惜しみつつ、新店舗について「想像以上のものができた。ジャズと子育てが一体となり、大人から子どもまでみんなが集まる大きな家のような施設にしたい」と意気込んだ。

 ジャズ喫茶の営業時間は午前10時から午後5時で、金・土曜日は午後9時まで夜の営業を行う。日・月曜日は定休。問い合わせは同店(電話017-773-2381)へ。

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