弘前城の石垣積み直し最終年度がスタート

弘前城の石垣修理で新たに積む石を加工する石工。写真右奥が途中まで積み直した石垣=13日

 弘前城で約100年ぶりに行われている本丸の石垣積み直し工事は13日、最終年度となる本年度の作業がスタートした。12月までの8カ月間で、残る549個の石を積み終える予定で、作業風景が見られるのも今年が最後となる。

 積み直し工事は、本丸東面の石垣が膨らんだり傾いたりして、地震などで崩落する恐れがあったため。弘前市公園緑地課によると、2017年度から計2185個の石を解体し、21年度から3年間で1636個を積み直した。

 本年度の工事では、解体時に傾いていた天守台上部の石を水平になるよう積み直すほか、石垣の顔とも言える南東の角部分を美しいカーブにするなど難しい作業が続く。初日の13日は、長い年月で風化し亀裂が入った石と交換するため、岩木山麓から切り出してきた石を加工。石工たちがのみとハンマーで少しずつ形を整えていった。

 同課の福井流星主査は「石工たちの職人技を見られるのも今年が最後。ぜひ見に来てほしい」と話す。二の丸の展望デッキや下乗橋からが見学しやすいという。

 今年は石垣見学ツアーを2回開く予定で、初回は8月ごろ行う。市は来年度に天守の耐震工事を行い、26年度に天守を天守台へ引き戻す予定だ。

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