八峰町のコミセンがサウナカフェに!開業間近 地元建築士がリノベ

カウンターやテーブルなど約30席を備えるカフェスペース
 秋田県八峰町の建築士鈴木了さん(35)が町有施設だった同町八森の建物をリノベーションし、サウナカフェ「umikko(うみっコ)」をオープンさせる。日本海の景観を生かし、町民や行楽客がゆったりくつろげる空間にしようと、メニューの考案やサウナスペースの工事などを進めている。開業は今月下旬の見通し。

 リノベーションを進めているのは、町高齢者コミュニティセンター「湯っこランド」だった建物。温泉とコミセン機能を併せ持った施設だったが老朽化で2022年6月に町が廃止し譲渡先を公募。カフェとサウナを組み合わせて営業する鈴木さんの計画が採用となり、町から建物を無償で譲り受け、昨年9月から準備を進めてきた。

 カフェスペースは40畳の大広間だった空間を活用し、カウンターやテーブル席約30人分を確保。コーヒーなどのソフトドリンクやアルコール、サンドイッチやハンバーグなど食事も提供する。

 浴場を改装したサウナスペースには、男女それぞれ低温多湿で子どもでも無理なく入れるスチームサウナと70~80度ほどのドライサウナを1室ずつ設置。ドライサウナではサウナストーンに客が自分で水をかけて湿度を高め、体感温度を上げる「セルフロウリュ」を楽しめる。サウナスペースからすぐに出られるウッドデッキからは日本海が一望でき、景色を楽しみながら火照った体を休ませられる。


 鈴木さんは同町八森出身。大阪府の大学を卒業後、ハウスメーカーに勤め、16年に帰郷。町地域おこし協力隊員として2年ほど活動した後、18年に八森の国道101号沿いに貸し切りコテージ「CRANDS(クランズ)」をオープン。20年にはプライベートサウナを併設した。

 実家にサウナ設備があったため幼い頃から家族と一緒に楽しんでいた鈴木さんは「最近は黙浴がマナーとされているが、うみっコはお客さん同士で会話が弾むようなアットホームな空間にしたい」と話す。カフェ営業については「海を見ながらゆっくり過ごしてもらえるよう、壁をなくしたり、座席の配置を工夫したりした。老若男女が気軽に立ち寄れる店にしたい」と意気込んでいる。

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