伝統の味 味わって/目屋豆腐作り始まる

冷たい水にさらした目屋豆腐を切り分けていく平田さん=25日午前、西目屋村の「味な工房」

 青森県西目屋村の道の駅「津軽白神」に併設する食品加工場・味な工房で、今シーズンの「目屋豆腐」作りが始まった。形崩れしにくい弾力と豆の風味が特長で、道の駅の冬の人気商品となっている。26日の発売を前に25日、スタッフが朝から調理に取り組んだ。

 目屋豆腐は、同村砂子瀬地区や川原平地区の住民が作っていた家庭の味。津軽ダムの建設に伴う両地区の住民移転で作る人がめっきり少なくなったが、同村のブナの里白神公社が住民に作り方を教わるなどして伝統の味を再現し、2014年に商品化した。

 調理場ではスタッフの平田俊也さん(39)が、村産大豆約6.5キロをミキサーにかけ大鍋で煮込み、にがりを混ぜて木型に流し入れた。重しをのせて水分を抜くと、40丁分の大きな豆腐が出来上がり。湯気が上る豆腐を0度近い冷水にさらし、丁寧に切り分けていった。

 駅長の桑田翼さん(40)は「冷ややっこや湯豆腐がおすすめ。崩れにくいのでマーボー豆腐にも。ぜひ味わって」と話した。

 1日120丁限定で、1丁220円。来年4月下旬ごろまで販売する。問い合わせは道の駅(電話0172-85-2855)へ。

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