にんにくみそ、母の味商品化 平さん起業「ぜひ味わって」/五戸

「まずは一度食べてみて」と試食を用意しPRする平さん

 秘伝のレシピを母から娘へ-。青森県五戸町の「ままちゃん舎」(平優子代表)が9月下旬、「とせばぁちゃんのにんにくみそ」を発売した。このにんにくみそは、平さんの母・中野渡とせさん(72)=十和田市=が趣味で作っていたもの。体力的に作るのが難しくなった母に代わり、ダンプカーの運転の仕事をしながら、県よろず支援拠点などの協力で平さんが起業、2年がかりで商品化した。平さんは「このおいしさは食べないと分からない。ぜひ一度味わって」とPRする。

 同商品は従来のものとは違い、タマネギ、ショウガが相当量入ったマイルドな味わい。とせさんが友人や知人に贈るため15年ほど前から作っていたが、材料を鍋に入れてから1時間以上練る必要があり、このところ作ることがなくなっていた。だが、その味を知る人たちから復活を望む声が多く寄せられ、とせさんの指導を受けながら平さんが味を再現。商品化や起業に向けて、平さんが21あおもり産業総合支援センターと県よろず支援拠点、県産業技術センター共催のフードビジネス相談会を訪れたことから、関係機関が協力して伴走し、発表にこぎ着けたという。

 このほど、南部町の産直施設「ファームヴィレッジなんぶ」で試食発表会を開き、試食した人も「おいしい。ほかのにんにくみそとは違う」とうなずいていた。平さんは「ご飯にのせて、みそラーメンに入れてなど、いろいろな使い方ができる。より多くの人に味わってもらいたい」と話す。価格は378円(税込み)で、同産直施設とファーマーズ・マーケットかだぁ~れ(十和田市)で取り扱っている。


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