「ねぷた愛」グッズに込めて 弘前の洋服店にずらり

トップテーラーの店内に並ぶねぷたグッズを紹介する工藤愛子店長

 青森県弘前市代官町の洋服店「トップテーラー弘前店」で昨年から販売している、ねぷた絵柄の衣類やグッズなどが、祭りシーズンを前に話題を呼んでいる。シャツやハンカチなどの布製品を中心に始まった商品展開は、パネルやタンブラーなどのグッズ類にまで広がってとどまるところを知らず、ねぷた愛と遊び心でいっぱい。ゼネラルマネジャーの佐々木啓介さんは「ねぷたを次の世代につなげていく一助になれば」と、商品に願いを込めている。

 子どものころ、黒石のねぷたにどっぷりとつかった佐々木さん。「夏になると、ねぷた小屋に入り浸って、手をきれいにする間もない毎日。紙張り、電気、太鼓張りと、それぞれ天下一品の大人たちがいて、いろんなことを教わった」と振り返る。

 そんな遠い夏の日の思い出が、佐々木さんらしい形で商品化されるきっかけとなったのが、ねぷた絵師で市職員の川村麗巴さんの絵との出合い。インターネットで見てほれ込んだが、当初は誰の絵か分からないままだった。顧客で、大のねぷた好きとしても知られる弘前市長の桜田宏さんから川村さんの絵だと知らされると、早速川村さんや、運行団体などから了解を取り付け、昨夏から商品化に着手した。

 川村さんの見送り絵と、津軽塗の柱も誇らしげな店頭のショーウインドーには、ねぷた商品がずらりと並ぶ。弘前駅に向かう目抜き通り沿いとあって、存分な存在感を放ちながら、祭りの魅力を道行く市民や観光客にアピールしている。

 川村さんは「佐々木さんが商品をツールに、愛する弘前を盛り上げたいという気持ちが伝わってくる。自分もますます、描く絵に対しての責任感が増してきた」と語る。

 ハンカチ(380円から、いずれも税込み)、タンブラー(500円)、特大缶バッジ(850円)など、気軽なおみやげにも好適な品から、風呂敷、ブランケット(いずれも2800円)、ネクタイ(3800円)など普段使いにもぴったりな商品、ジャケット(2万3千円)などの一級品までバラエティーに富んだ展開。アロハ風のシャツ(1万4千円)は、ねぷた柄を見た人に津軽弁で思いっきり驚いてほしいと「ワイハシャツ」と呼んでいる。いずれも精細な発色で夏の夜の感動を閉じ込めている。

 「子どもたちがねぷたに触れ、観光客、出身者が弘前に戻ってくるきっかけになれば」と佐々木さん。ねぷた運行団体のリクエストに応じた商品作りも可能だという。問い合わせはトップテーラー弘前店(電話0172-32-5075)へ。

ハンカチ、ネクタイなどの小物類も充実。裏から明かりを当てると夜のねぷたさながらのパネル(中央奥)やタンブラー(左奥)、特大缶バッジ(右手前)など、布製品以外のグッズも人気だ

こだわりのジャケット。よく見るとモノトーンのねぷた絵柄

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