鶴の舞橋、9月1日から通行止め

9月1日から大規模改修工事が始まる「鶴の舞橋」=25日、鶴田町廻堰

 青森県鶴田町の観光名所である「鶴の舞橋」が、県による大規模改修工事に伴い、9月1日から来年3月末まで通行止めとなる。工事は2026年春まで行われ、24~26年の同期間も通行できなくなる。町の観光関係者は「渡れなくても、工事中は普段とは違う舞橋の姿が見られる。足を運んでもらえたら」と話している。

 鶴の舞橋は、農業用のため池「廻堰(まわりぜき)大溜池」(通称・津軽富士見湖)に架かる全長約300メートルの日本一長い木造三連太鼓橋。県が整備し、町に譲与した。改修工事は橋の老朽化に伴い、県が国の補助事業を活用して実施。橋脚の補強や床板、手すりの交換を行う。

 25日、工事を担当する齋勝建設(五所川原市)が概要を発表。全体工期は2022年12月16日~26年3月25日だが、工事はかんがい用にため池の水を使う期間を除く秋冬のみ、100メートルずつ区切って進める。このため、橋が通行止めとなる期間は23、24、25年のそれぞれ9月1日から翌年3月末までとなる。

 1994年に完成した鶴の舞橋は県産ヒバ材を全面的に使用しているが、今回の工事では、維持管理面を考慮し、床板を県産スギ材(約40立方メートル分)に切り替える。齋勝建設によると、橋の手前に写真撮影エリアを設置するほか、床板と手すりの実寸大模型を展示。橋の歴史や、改修工事の内容を紹介する看板も近くに建てるという。

 9月1日に現場で工事の安全祈願祭と記念セレモニーが行われる。鶴の舞橋観光ガイドの竹浪正顕会長(75)は「橋が渡れない期間も、いつも通り一生懸命ガイドをする。橋を渡りたい方は今月中に来ていただけたら」とPR。鶴田町企画観光課の神嘉徳課長は「いつもと違う、舞橋の姿を見に来てほしい」と話した。

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