スタンプラリーののぼりを掲げて気勢を上げる白神山地応援隊のメンバー

 青森と秋田両県にまたがる白神山地が世界自然遺産に登録されてから12月に30年を迎えるのを記念し、青森県は17日、弘前市のアートホテル弘前シティで記念事業のオープニングセレモニーを開いた。県の30周年記念事業に協力する事業者らでつくる「白神山地応援隊」の結成式も行い、節目を迎える白神山地周辺の観光振興や地域活性化に向けて、関係者が盛り上げを誓った。

 周辺市町村の首長、国や関係団体の担当者など約70人が出席。主催者の宮下宗一郎知事は「白神の自然環境の活用と保全を通じて周辺地域の持続的な発展ができるよう、価値や魅力を関係市町村が連携して発信していくことが重要」とあいさつした。

 青森県と姉妹提携協定を結ぶ韓国・済州(チェジュ)特別自治道の邊徳承(ビョンドクスン)・観光交流局長が、呉怜勲(オヨンフン)知事の「自然遺産の管理方策を共有し、シナジー(相乗)効果を生み出したこれまでの協力を強化したい」との祝辞を代読した。津軽笛の佐藤ぶん太さんの演奏や、深浦町の岩崎花上げ踊り産土講保存会の踊りも披露され、花を添えた。

 白神山地応援隊の結成式では、宮下知事がメンバーに店先や施設内に掲げるのぼりを手渡した。県が募集した応援隊には県内59団体が参加する。

 県が応援隊とともに記念事業として行うデジタルスタンプラリーもこの日にスタート。県はほかに、白神山地での縄文文化体験を組み合わせた「縄文キャンプ」や、秋ごろにはシンポジウムを予定している。

 関係団体も各自さまざまなイベントを行う。

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