ホタルの光跡 神秘的に/南部町で今年も飛翔

月明かりの下、長坂下の水田付近を飛び交うゲンジボタル(長時間露光の画像5枚を比較明合成)

 清流にすむゲンジボタルを地域で守っている青森県南部町長坂下の水田周辺で、今年もホタルが神秘的な光跡を描いている。同地区の「長坂下蛍の里保存会」(出町勝村長)は30日から7月2日まで「ホタル観賞ナイトツアー」を実施するが、田園風景の中を飛び交うホタル観賞のため、既に近隣の人たちが訪れている。

 たくさんのホタルが生息していた同地区では一時、ホタルが激減。「蛍の里」復活に向けて、1990年代後半から出町さんら有志が近くの滝の清流を引き、ゲンジボタルの餌になる貝「カワニナ」を放す活動を続けるなどしたところ、ホタルが戻ってきたという。

 26日は薄曇りながら、月の光が周辺を優しく照らし出す中、午後8時ごろから田んぼ脇の旧道沿い水路にホタルが多く現れ、1時間ほど飛び交った。出町さんによると、今年は例年より早い20日ごろから飛び始めたという。同ツアーは午後7時50分からで、長坂下公園集合。連絡は出町さん(電話0178-75-1005)へ。

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