花巻観光、順調に回復 映画「銀河鉄道の父」とタイアップも

宮沢賢治童話村でスタンプラリーやパネル展を楽しむ観光客。大型連休もにぎわっている
 県内有数の温泉地・花巻市の観光客が順調に回復している。入り込み数は新型コロナウイルス禍前の水準を取り戻した。市は5日全国公開の映画「銀河鉄道の父」とタイアップし、劇中で使用した小道具の展示や関連施設を巡るスタンプラリーなどの関連イベントを展開。花巻東高出身のエンゼルス・大谷翔平選手の活躍も追い風に、市内回遊型の取り組みに力を入れる。

 宮沢賢治童話村では、映画の撮影で使った衣装や小道具を展示。大型連休は県内外の観光客でにぎわい、秋田市から家族4人で訪れた会社員佐々木優奈さん(26)は「以前訪れたことがあり、娘を連れてきたかった。久しぶりに県外旅行できた」と満喫した。

 花巻市によると、観光客入り込み数は2019年に212万人。コロナが拡大した20年は半減したが、今年3月の入り込み数はインバウンド(訪日客)の回復などで19年3月とほぼ同じ12万2788人(前年同月比44・8%増)に戻った。

花巻市

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