出店、貸ボート15日から/弘前さくらまつり

たくさんの花見客が行き交う中、出店関係者は缶ビールなどを運び込み営業開始に向けた最終準備を進めた=14日午前、弘前公園

 弘前公園のソメイヨシノの早咲きに合わせて、弘前さくらまつりの開幕を前倒しする「準まつり体制」が15日、スタートする。花は既に見ごろを迎え、連日たくさんの花見客でにぎわう中、いよいよ出店や貸しボートの営業が始まる。

 14日、四の丸などでは、朝から消防関係者が出店の防火体制をチェック。中堀では、花見客に見守られながら観光舟の船頭が肩慣らしするなど、まつりに向けた最終準備が園内各地で進んだ。4年ぶりに酒類の販売が解禁になることから、缶ビールなどを運び込む出店業者の姿も目立った。

 四の丸でもつ煮の店を出す工藤吉彦さん(55)は「やっとだ。露天商にとっては厳しい3年間だった。早咲きだけど『花より団子』の気持ちでお客さんを待っている」と期待を込めた。

 放課後、園内を散策していた弘前中央高校2年の三浦逢夏(あいか)さん、布施穂乃佳さん、蔦谷実咲さんは「今年は出店が増えるから楽しみ」「毎日来たい」「去年は通るだけだったけど、今年は食べながら花見をしたい」などと話していた。

 市の予想では15日、西堀の桜のトンネルが満開になる。まつりの本会期は21日から5月5日まで。

弘前市

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