秋田市中通の和菓子屋「三松堂」が、「朝生菓子」と題した商品の販売をトピコ店（ＪＲ秋田駅ビル内）で始めた。朝作った生菓子を、その日のうちに食べてもらう目的で、店頭には出来たての商品が並ぶ。

　通常、日持ちをさせるため商品を脱酸素剤とともに包装紙などで包んで販売するが、朝生菓子は朝作った菓子をそのまま並べ、簡易包装のみで販売する。賞味期限はわずか１日だが、「出来たてのおいしさは食べれば絶対に分かる」と後藤誠一社長（５０）。こうした販売手法は創業９８年にして初めてという。

　朝生菓子には、自慢の自家製あんこを使ったどら焼きや団子、おはぎのほか、季節に合わせた期間限定品も。後藤社長は「自分や家族が食べきれる分を、その日に買って楽しんで」と話している。